【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第42話「思い出しました!」

【本日のテーマ】「思い出しました!」

前に聞いたことがある人名や場所の名前、曲など、何かを忘れていた人が「思い出した!」と言うときのフレーズをご紹介します。イディオムの意味を知らないとわからない英語表現ですので、さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
日本人の女性と外国人の男性は部屋でくつろいでいます。流行に疎い男性は、女性が聴いている今人気のクリスマスソングについて自分は知らないと思っていましたが、どうやら以前2人で一緒にこの音楽を聞いたことがあるようです。そのことを知った外国人は That rings a bell! とひと言。

ring a bell =「ベルを鳴らす」という直訳から、日本人は「ベルの音が入ったあの曲か!」と外国人が言ったと誤解してしまいます。でもこのイディオムは「思い出させる、聞き覚えがある、心当たりがある」という意味。
That rings a bell! は、相手の発言やヒントなどによって何かを「思い出した!」「心当たりがある!」ことを伝えるフレーズになります。That … rings a bell. のように、の部分に名詞を入れて使うこともあります。

A: Do you know someone by the name of “Kathy Moore?”
「キャシー・ムーア」という名前の人を知ってる?
B: Yes, that name rings a bell.
ああ、その名前には心当たりがあるよ。

◆さらに応用TIPS!
相手の話を聞いてなんとか記憶を呼び起こそうとするものの、はっきりと覚えておらず思い出せない、心当たりがない場合は、That doesn’t ring a bell. / It doesn’t ring a bell. のように否定文にします。

A: I met a woman whose name is Daria last week.
先週ダリアという名前の女性に会ったよ。
B: Who?
誰?
A: Daria.  She said she knew you.
ダリア。彼女はあなたを知ってると言ったよ。
B: Daria… No, it doesn’t ring a bell.
ダリア…いや、思い出せないな。

I don’t know. や I can’t remember. の代わりにこのフレーズを使うと、非常にネイティブらしい言い回しになります。ぜひ使ってみてください。

また、何か忘れている人に対してこちらから情報を提供したあとに「思い出した?」「心当たりはある?」と聞く時は Does it ring a bell? とたずねてみましょう。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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