【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第99話「ゴーサイン」

【本日のテーマ】「ゴーサイン」

計画を進める上で必要な許可や承認を意味する「ゴーサイン」は和製英語。今回は、この「ゴーサイン」にあたる口語表現が登場します。さっそくポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
日本人はあるお店の内装工事現場に立ち会っています。上司のもとに修正した改装プランを見せに行くと、Looks good to me. You have the green light. との返事がありました。green light を文字どおりの意味でとらえてしまった日本人は、今回はグリーンの照明は使わないのに、なぜ上司はそんなことを言ったのだろう…と不思議そうな様子。

実は、green light には交通信号機の「青信号」のほかに「(計画や提案などに対する)ゴーサイン、許可、承認」という意味があります。青信号は「進むことができる、進行しても安全である」状態を指すことから、「計画に青信号が出る」という文章のように、計画や事柄の進行を許可する表現として日本語でも使われていますね。英語も同様です。

上司の You have the green light. というセリフを直訳すると「あなたは許可を得ている、あなたにはゴーサインが出ている」ですが、話者(=ここでは上司)が相手(=ここでは部下)に計画を進める許可を与えるフレーズとして使うことが可能です。
またビジネスシーンでは、give … the green light~にゴーサインを出す、~に許可を与える)、get the green lightゴーサインをもらう、許可を得る)というイディオムもよく用いられます。

会話例で使い方を確認しましょう。

<会話例1>
A: Can we implement the new software update?
新しいソフトウェアのアップデートを実施できますか?
B: Yes. You have the green light.
ええ。ゴーサインを出すわ。

<会話例2>
A: Why does she look so happy?
どうして彼女はあんなにうれしそうなの?
B: I gave her the green light to start planning the upcoming project.
彼女に今度のプロジェクトの計画を始める許可を出したんだ。

<会話例3>
A: Our team finally got the green light to launch the new product.
私たちのチームはついに新製品を発売する許可を得たわ。
B: That’s fantastic news! What’s the next step?
それは素晴らしいニュースだね!次は何をすべきかな?

◆さらに応用TIPS!
green light のように「許可」や「承認」を表す英語表現をご紹介します。

permission
She gave him permission to use the company’s equipment.
彼女は彼に会社の備品を使う許可を与えた。

Do you have permission to park in this area?
あなたはこの区域に駐車する許可を得ていますか?

approval
The committee gave their approval to the new policy change.
委員会は新しい方針の変更を承認した。

Do we need formal approval for these minor adjustments?
このような微調整に正式な承認は必要ですか?

go-ahead
He gave her the go-ahead to proceed with the project.
彼は彼女にプロジェクトを進める許可を与えた。

We haven’t received the go-ahead to start the marketing campaign.
私たちはマーケティングキャンペーン開始の承認をまだ得ていない。

go ahead は「先へ進む、進行する」というイディオム。Go ahead. という形の命令文は「さぁどうぞ」と相手を促したり、許可を与えるフレーズとしてもおなじみですが、go-ahead のように2つの語をハイフンでつなぐ場合「許可、承認」という意味の名詞になります。通常、定冠詞の the を伴って使います。

 

漫画イラスト: 高篠裕子

 

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