【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第35話「軽く食事でもしませんか?」

【本日のテーマ】「軽く食事でもしませんか?」

今回は grabという動詞を使ったフレーズが登場します。日本人にはあまりなじみがない単語かもしれませんが、英語の口語表現では非常によく使われています。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
grabのコアな意味は「~をつかむ」です。holdも同じく「~をつかむ」という意味の単語ですが、holdが「つかみ続ける、持ち続ける」の意味合いなのに対し、grabには「さっと勢いよくつかむ」「急いで取る」というニュアンスがあります。そのため、泥棒やスリなどを「ひっ捕らえる」ときにもgrabが使われます。

今回のポイントとなるフレーズgrab a biteは「軽く食事を取る、さっと食事を済ます」という意味になりますが、Why don’t we grab a bite?と言われて、このイディオムを知らなかった日本人は、アルバイトに誘われたと誤解しました。biteを「バイト」と思ってしまったためです。

Why don’t we …?は「~しませんか?」「~しましょう」という意味のフレーズで、Let’s …とほぼ同じ意味合いになります。つまり、Why don’t we grab a bite?は「軽く食事でもしませんか?」と相手を食事に誘う表現。このフレーズは、親しい間柄の同僚や知人、友人に対して使います。

さっそく会話での使い方を確認しましょう。

A: Do you feel like grabbing a bite after we finish this?
これを終わらせたら軽く食事でもどう?
B: Sure. How about we order pizza?
いいよ。ピザを頼もうか?

A: If you have time next week, let’s grab a bite.
来週時間があれば、軽く食事でもしようよ。
B: Sounds good to me! I’m free on Wednesday.
いいね! 水曜日は空いてるよ。

相手を食事に誘う際は、biteの代わりにlunchやdinnerを入れて、
Let’s grab lunch.  軽くランチでもしましょう
Why don’t we grab dinner?  さっと夕食を食べませんか?
などのフレーズもよく使われます。

◆さらに応用TIPS!
相手を食事に誘うフレーズは、ビジネスの場でも日常生活でも使用頻度が高く、いくつかのパターンを押さえておくと便利です。

Why don’t we go to lunch/dinner together?
一緒にランチ/ディナーに行きませんか?
How about having lunch/dinner tomorrow?
明日ランチ/ディナーに行きませんか?
Can we go to lunch/dinner sometime next week?
来週のどこかでランチ・ディナーに行きませんか?
このように、Why don’t we…? / How about…? / Can we…?は、相手を誘うときの定番表現です。

ほかにもすぐに使えるお誘いフレーズをニュアンス別にご紹介しましょう。

●ビジネスライクに予定を訪ねる場合
Are you available next week?  来週のご都合はいかがですか?
What is your availability next week? 来週のご都合はいかがですか?

どちらも同じ意味ですが、availableは「手が空いている、対応可能である」、availabilityは「利用できること、対応可否」といった意味があり、相手の都合をたずねる際によく使われます。初対面の取引先の相手に対して使ってもまったく問題はありません。

●カジュアルにたずねる場合
Are you busy later? この後忙しいですか?
Do you have time later?  時間ありますか?

何度か面識があったり、ある程度親しい間柄の人に対しては、短くさらっとたずねるこうしたフレーズもぜひ覚えておきたいですね。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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