【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第69話「すごく行きたい」

【本日のテーマ】「すごく行きたい」

今回登場するのは、テレビドラマや映画などでもよく使われる英語表現で、日常英会話でもよく使われる言い回しです。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
旅行雑誌のパリの記事を見ながら、女性がI’m dying to go there.「そこ(パリ)に行きたくてたまらない」と口にしました。しかしそれを聞いた男性は、I’m dying〜を「死ぬ」という直訳そのままの意味にとり、女性が死ぬほど具合が悪いのかと誤解してしまいます。

dieというと「死ぬ」を思い浮かべる人が多いでしょうが、be dying のようにdieをing形で使うと「〜で死にそうだ」→「死ぬほど〜したい」→「〜したくてたまらない」という強い願望を表すフレーズになります。比較的くだけた表現なので、主に親しい間柄で用いる言い回しです。

be dying to …とto不定詞のあとに動詞が続くと、「〜したくてたまらない」となります。 通常「〜したい」と願望を伝える際は、I’d like to …やI want to … などの言い回しを使いますが、それよりも強い思いを伝える時に使うのが、be dyingです。
現在進行形を使うのがポイントで、be+動詞のing形にすることで「(まさに今)〜したくてたまらない」という、今のリアルな感情を表現できます。

非常に気持ちのこもった表現になるため、日常会話では次のようなやり取りでよく使われます。

A:  I’ll introduce you to my parents tomorrow.
明日両親を紹介します。
B:  Great! I’m dying to meet them.
いいね! ものすごく会いたいよ。

I’m dying to meet …ぜひ会いたい」は、日常生活でとてもよく耳にする言い回しです。
ビジネスシーンでは、次のように「何か気になってしかたない時」によく使います。

The new products’ samples will arrive tomorrow. I‘m dying to see what they look like.
新商品のサンプルが明日届きます。どんなものか見たくてたまらないです。

We’re dying to hear what the clients think of the new model.
クライアントの新モデルに対する感想を聞きたくてたまらない。

英語では大げさな表現が好まれるため、「ぜひ会いたい」「ぜひ見たい」「ぜひ聞きたい」など、前向きな気持ちを伝えたい時に使うといいでしょう。

◆さらに応用TIPS!
強い願望を表すフレーズとして、他にcan’t wait to …やbe eager to … 、love to …などもあります。微妙なニュアンスの違いを紹介します。

何かが待ち遠しくてたまらない場合
can’t wait to …〜が待ちきれない」「〜したくてたまらない」を使うと、うまく表現できます。この場合、canの否定形で意味を強調するのがポイントです。

I can’t wait to see you.
あなたに会うのが待ちきれない。

I can’t wait to hear your ideas on this project.
このプロジェクトに関するあなたのアイデアを聞くのが楽しみです。

何かを熱心に欲している場合
形容詞のeagerには「しきりに〜したがる」「熱心な」という意味があるため、be eager to … で「しきりに〜したがっている」「〜したくてたまらない」となります。

I’m eager to start my new job.
新しい仕事をはじめるのが待ち遠しい。

The boss is eager to get the sales figures.
上司が営業の数字を欲しがっている。

「ぜひ」という熱烈な気持ちを表す場合
動詞のloveには「愛する」の他に、「〜したいと強く思う」というニュアンスがあります。I’d love to …ぜひ〜したい」「すごく〜したい」というフレーズは、「ぜひ」という強い願望を伝える際によく使います。

<会話例1>
A: Why don’t you join us?
一緒にどう?
B: Thanks, I’d love to join you.
ありがとう、ぜひ。

<会話例2>
A: What department do you want to work in?
どの部署で働きたいですか?
B: I would love to work in the sales department.
ぜひ営業部で働きたいです。

日本語の「ぜひ」と同じ感覚で、会話でもよく使われますので、覚えておくと良いでしょう!


漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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