【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第71話「賛成です」

【本日のテーマ】「賛成です」

今回は、second を使った賛成の意思を表すフレーズが登場します。second が動詞として使われる点がポイントです。さっそく、おさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
ギフトボックスのデザインについてのミーティング中、外国人男性が I second that.と発言しました。これを聞いた日本人女性は、second = 二番目の(もの)という意味にとらえ、①~③の3種類のデザインのうち、男性が②のデザインがいいと言ったと誤解します。

second の代表的な意味は「第二の(もの・人)、二番目の(もの・人)」ですが、実は動詞で「賛成する」という意味もあります。I second that. は「私はそれに賛成です、私も同意します、同感です」という意味で、発言や決議に対して支持を表明するときに使うフレーズです。もともとは議会などで用いられていたフォーマルな表現でしたが、ビジネスシーン・日常シーン問わず使うことができます。

シーン別の会話例を確認しましょう。

●ビジネスシーン
<会話例>
A: We need to hire a new accountant right away.
すぐに新しい会計士を雇わないと。
B: I second that. Let’s do it as soon as possible.
賛成です。できるだけ早く雇いましょう。

<会話例>
A: I think we should move the exhibition to January.
展示会を1月に移動するべきだと思います。
B: I second that.
同意します。

●日常シーン
<会話例>
A: I think Sam should find a new apartment.
サムは新しいアパートを探すべきだと思う。
B: I second that. He’s paying way too much.
私もそう思う。彼は高い家賃を払いすぎだよ。

<会話例>
A: That was a terrible movie. It was so boring!
ひどい映画だったな。すごく退屈だったよ!
B: I second that.
同感だ。

賛成や同意の英語表現というと動詞の agree を使った I agree with you. がおなじみですが、I second that. はその言い換え表現として用いることができます。
このほかに、 I’m with you. も「私はあなたと一緒にいます」という直訳から「あなたと同じ意見です、同感です」という意味があります。賛同を伝える表現のバリエーションとしてぜひ覚えておきたいフレーズです。

さらに応用TIPS!
ミーティングの場で役立つさまざまな英語表現をご紹介します。

【同意する】
I couldn’t agree with you more.
まったく同感です。

*相手に強く同意するフレーズです。否定文なので「同意ができない」という意味だと思うかもしれませんが、「これ以上同意のしようがないだろう→完全に同意している」ということを強く表すことができます。否定語を伴わない I fully/completely agree with you. などに置き換えられます。

You got that right.
そのとおりです。

*こちらは「あなたは正しくそれを理解した」→「そのとおりだ、まったくだ」と相手に同調するフレーズ。You’re right about that. のように言うことも可能です。

【反対する】
I disagree.
同意しません。

*agree (同意する、賛成する)に対し、disagree は「同意しない、反対する」。I fully/completely disagree with you. のようにdisagree with …(~に同意しない、~に反対する) の形で使うこともできます。

I think you’re wrong.
間違っていると思います。

You’re wrong.は「あなたは間違っています」と相手を強く否定し、責めている言い方ですが、I think を付けることでややマイルドな響きになります。

【承知する】
I got it.
わかりました。

*相手の言ったことを理解したときに使うフレーズ。I understand. と同じ意味ですが、I got it. のほうがカジュアルな印象になります。I を省略して Got it. と言うとさらにくだけた言い回しに。

Sure.
了解です。

*相手の依頼や提案に「了解です」「もちろん」と快く応じるときに使う表現です。フォーマルな場面では Certainly.Of course. などがよく用いられます。


漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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