【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第72話「好みではありません」

【本日のテーマ】「好みではありません」

今回登場する It’s not my thing. は、自分の好みではないことを伝える口語表現です。さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
外国人女性がウォーキングシューズを探してスポーツ用品店にやってきました。日本人スタッフがおすすめのシューズを紹介すると、女性は It’s not my thing. と言いました。
日本人スタッフはこのフレーズを「私のものではありません」という直訳の意味にとらえてしまい、「でも購入すれば、あなたのものになりますよ」と返答。会話がかみ合わず、外国人女性は困惑しました。

thing は「もの、事物」という意味のほかに、口語で「好きなもの」や「得意なこと」という意味でも使われます。
つまり外国人女性は、日本人スタッフが紹介した派手なシューズを見て It’s not my thing.私の好みではありません、私の趣味ではありません」と、そのシューズを気に入っていないことをやんわりと伝えたのです。このフレーズはカジュアルな口語表現で、ものに対してだけでなく、苦手なことや不得意なことを伝えるときにも使えます。
例えばインドア派の人が登山やキャンプといったアウトドアの誘いを受けたとき、「アウトドアは嫌いだ」「行きたくない」とストレートに伝えにくい場合もあるでしょう。
It’s not my thing. は 「私には向いていません」「自分には合いません」と、興味がないことをやんわりと伝えるニュアンスがあるため、誘いを断るときなどに重宝する言い回しです。

会話例で使い方を確認しましょう。

<会話例>
A: How about going mountain climbing?
登山するのはどう?
B: It’s not my thing. I’m an indoor person.
私には向いてないよ。インドア派なの。

<会話例>
A: Do you want to go to an opera?
オペラを見に行かない?
B: It’s not my thing. I like rock music.
私の趣味に合わないんだ。ロックミュージックが好きなの。

さらに応用TIPS!
It’s not my thing. の類似表現で、好みではないことを伝える、興味がなく断る際に使えるフレーズです。

It’s not my cup of tea.
(私の好みではありません)
*cup of tea は「好きなもの」という意味の定型表現です。

I’m not into that.
(それには興味がありません)
*be into …で「~に興味がある、~が好きだ」。

I’m afraid I’m not interested in that.
(あいにくそれには興味がありません)
*be interested in …で「~に興味がある」。I’m afraid(あいにく、残念ながら)をつけることで、相手の誘いや要望に添えない事を丁寧に伝えられます。

◆知っておきたい英語表現
ショッピングで使える英語表現を紹介しましょう。

●私には似合いません。
It doesn’t look good on me.

●これの別の色はありますか?
Do you have this in another color? / Does this come in different colors?

●同じもので別のサイズはありますか?
Do you have the same thing in another size?

●(これの)もっと明るい/暗い色はありますか?
Do you have (this in) a brighter/darker color?

●もう少し落ち着いた色のものがいいです。
I’d like something a little less colorful.

●シンプルな服が好きです。
I like simpler clothes.

●試着していいですか?
Can I try it on?

●これを試着したいです。
I’d like to try this on.

●試着室はありますか?
Do you have a fitting room?

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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