【漫画で学ぶ】日本人が間違いやすい英会話 第74話「確かですか?」

【本日のテーマ】「確かですか?」

今回は、間違いがないことを相手に確認するフレーズが登場します。positiveの意味に注目し、さっそく、ポイントをおさらいしてみましょう。

◆日本人が間違えやすいポイント
人事異動の話を聞いた外国人が Are you positive? とたずねました。日本人はこのフレーズを「あなたはポジティブなの?」という意味にとり、自分の性格について聞かれたと誤解してしまいます。

positive というと、日本語では「(性格や考え方などが)前向きな、楽観的な」という意味で使われることが多いですが、今回のシチュエーションでは「確かな、疑いのない」という意味で用いられています。Are you positive? は相手が言ったことに対して「確かですか?」「本当ですか?」と聞き返すフレーズです。

同じ意味のフレーズに Are you sure? がありますが、Are you positive? のほうが確実性をより強くたずねるニュアンスがあります。ビジネスシーンなど真剣な会話の場面に限らず、日常会話でも使われます。
さっそく会話例を見てみましょう。

<会話例1>
A: Oh, the door is unlocked. I’m sure I locked it.
あれ、ドアの鍵がかかってないや。閉めたはずなのに。
B: Are you positive?
確かなの?
A: Yes, I am. I made sure it was locked this morning.
うん。今朝鍵がかかっていることを確認したよ。

<会話例2>
A: Next month’s stage performance has been postponed to early summer.
来月の舞台公演は夏の初めまで延期されたよ。
B: Are you positive?
本当に?
A: Yeah, it was just announced.
うん、ちょうど発表されたところだよ。

類似表現の Are you sure? のほかに、Has that been verified?(それは確認されていますか?)や Is there any possibility that you’re wrong?(あなたが間違っている可能性はありますか?)なども相手に確認するフレーズとして使うことができます。

◆さらに応用TIPS!
positive を使ったフレーズでぜひ覚えておきたいのが I’m positive. です。いくつかの意味がありますが、いずれも会話の流れや文脈から判断しましょう。

●間違いないです
A: Are you positive that you sent the package to ABC Corporation?
ABC社に小包を送ったのは確かなの?
B: I’m positive.
間違いないよ。

→「間違いないです」と、強く確信していることを伝えるフレーズです。I’m sure. よりも確信の度合いが強く、自分の発言に疑いの余地がないときに使います。I’m absolutely positive. のように、absolutely をつけると 100%の絶対的な確信があることを表せます。

否定語をつけて I’m not positive. にすると「確かではありません」「よく分かりません」という意味になります。
I’m not positive, but I think Sato-san is going to be transferred to the LA branch.
(確かではありませんが、佐藤さんはロス支店に転勤する予定だと思います)
のように使います。

●(検査などの結果が)陽性の
A: Did you get the test results back?
検査結果はもどってきた?
B: Yes, I’m positive.
はい、陽性でした。

positive には「(検査などの結果が)陽性の」という意味もあり、医療の検査結果で自身が陽性だという場合も I’m positive. と表現します。
test positive検査で陽性と出る)というイディオムを使い、
I tested positive for COVID-19.(新型コロナウイルス検査の結果が陽性でした)
という言い回しも覚えておきましょう。

●前向きです・楽観的です
A: Did you hear the bad news? Are you okay?
悪い知らせを聞いた?大丈夫?
B: Yes, I’m okay. I’m a positive thinker.
うん、平気よ。私は前向きなの。

→「私は前向きです」「私は楽観的です」と性格について言及する場合、つい I’m positive. と言ってしまいがちですが、英語では I’m a positive thinker. のように言うのが一般的です。もしくは、I’m always/so positive. のように always やso を伴って使うといいでしょう。

漫画イラスト: トーマス・オン・デマンド

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