関先生にお悩み相談 【50】TOEIC® L&R TESTは高得点なのに英会話が苦手です。なぜでしょうか?

TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!

本日のお悩み
TOEIC® L&R TESTではある程度高いスコアが取れるのですが、英会話が苦手です。英語がペラペラになるレベルを目指すには、どんなトレーニングが大切ですか?
(男性 30代前半 会社員 TOEIC® L&R TEST840点)

関先生からのアドバイス
英会話のトレーニングが別途必要。発音はきれいさよりも正確さを意識することが大切です

◆TOEIC® L&R TESTと英会話は別物と考える
TOEIC® L&R TESTは英語を「読む・聞く」力を問う試験ですが、英会話は「話す」力が必要なものです。問われている力が異なるので「TOEIC® L&R TESTのスコアが高くても英会話が苦手」というのはある意味当然だといえます。気に病む必要はありませんよ。

英会話ができるようになるためには、別途英会話用のトレーニングが必要です。例えば、TOEIC® SPEAKING TESTの学習をすれば、L&Rテストの学習との相乗効果を感じながら、英会話のスキルを伸ばすことができるでしょう。

◆文法と正しい発音・アクセントを押さえていれば発音がきれいでなくても大丈夫
「発音がきれいじゃない」というコンプレックスから英会話に苦手意識を持つ人も多いですが、発音がきれいであることは、実は英語力とは関係ありません。たとえていうなら「歌がうまい」くらいのイメージです。歌がうまくなるのは相当難しいですが、一方で歌がうまくてもビジネスや日常生活には直接役立ちませんよね。もちろん、発音がきれいであることで損はしませんが、実用面ではそれほど重要な要素ではありません。

英語を話すうえで大切なことは2つ
1つ目は文法です。正しい文法で話していれば、相手も「これが主語で、これが動詞だな」と文章の骨格を把握できるので、発音のミスをカバーしながら意味を伝えられます。

2つ目は発音・アクセントの「正確さ」です。発音が通じないときは、発音が汚いのではなく、発音とアクセントを間違っているケースが半分くらいだと思います。例えば、TOEIC® L&R TESTには出ない単語ですが「karaoke」は日本語のように「カラオケ」といっても通じません。英語では「キャリオゥキィ」のような発音・アクセントになります。

個人的な話ですが、僕自身は発音トレーニングを一度も受けたことがありません。それでも実際に英会話ができていますし、ネイティブスピーカーに「発音はまったく気にならない」といわれたこともあります。それは、文法や正しい発音・アクセントの知識があるからです。そうした知識を身につけるという意味では、TOEIC® L&R TESTの学習も、英会話力の土台になりますよ。

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