関先生にお悩み相談 【67】ぱっと英語が出てくる「英語脳」はどうしたら身につきますか?

TOEIC® L&R TESTの勉強中に直面する、皆様からのあらゆる疑問やお悩みを「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」の人気講師でTOEIC® L&R TEST990点満点を持つ関正生先生が解決します!

本日のお悩み
英語で仕事のメールや資料を作成するとき、日本語のイメージが先に浮かんでしまい、うまく書けません。海外出張では、とっさに英語が出てこず、歯がゆい思いをよくします。ぱっと言いたいことが英語で出てくる「英語脳」はどうしたら身につきますか? どうやったら「英語脳」に切り替えられるのでしょうか?
(男性 40代後半 会社員 TOEIC® L&R TEST未受験)

関先生からのアドバイス
「英語脳」には相応の訓練が必要。L&Rにも役立つスピーキングの練習から始めてみては

◆TOEIC® L&R TEST950点以上でも、急には「英語脳」に切り替えられない
「日本語脳」から「英語脳」へ、即座にスイッチを切り替えるのはとても難しいことです。「日本語のイメージが先に浮かんでしまう」というのもごく当然のことで、まったく問題ありません。

ひょっとすると、質問者の方は海外出張に行かれたときなどに、ちょっとした「英語モード」になることがあるのかもしれません。例えば、「OK」「Good!」といった相槌が、自然と英語で出てくるタイミングがあるのではないでしょうか。一方で、それが文やフレーズで出てこないことに、もどかしさを感じているのだと思います。

ただ、ぱっと英語が出てくる「英語脳」が身につくのは、少なくともTOEIC® L&R TEST950点、英検なら1級を取ってからだという発想を持つべきです。そして、それほどレベルの高い人でも、いきなり「日本語脳」から「英語脳」に切り替えられるケースは多くありません。言語のスイッチを切り替えるためには、相応の訓練が必要です

世間では「『英語脳』を身につけることが大事」などとよく言われていますが、「英語脳」という言葉が独り歩きしている印象も受けます。まずは基本的な英語力をしっかり身につけられるよう、目の前のTOEIC® L&R TEST学習に取り組んでみてください

◆L&Rにも生きてくるスピーキングのトレーニング法を伝授!
英語をアウトプットできるようにするスピーキングのトレーニングには、TOEIC® L&R TESTに役立つものもあります。

例えば、お風呂に入っている間、頭に浮かんだことをすべて英語にして、独り言でつぶやいてみましょう。間違いだらけでも構いませんので、とにかく英語を口に出してみることが大切です。あるいは、僕がよくやっているのは、コンビニのレジで、店員さんの言葉を頭の中で英語に変換するトレーニング。「温めますか?」→「Would you like to heat it?」のように、即座に英語を思い浮かべる練習になりますよ。
「どうしてもこの言葉が出てこない」と思ったら、あとで辞書や単語帳で調べてみましょう。1単語・1フレーズでも身につけられれば、確実に学びになります。

さらに、英会話の実践の話をすると、「日本語のイメージが先に浮かんでしまう」ということを逆に利用して、一度、日本語で言葉を発してしまうのも手です。例えば「メールでお送りするのがよろしいですか?」といったん日本語で口に出します。そして、その日本語を少しずつ英語に裏返していくようなイメージで「Should I send it by e-mail?」と英文を組み立てていくと、言葉が出てきやすくなりますよ。英会話の途中で多少日本語を話したところでまったく問題ありませんので、試してみてはいかがでしょうか。

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